皆さんは、普段の生活の中でスマートフォーンやデジカメで写真を撮影しているのではないでしょうか？実はデジタル写真の多くは、jpgというフォーマットの画像データであり、jpgファイルもラスタデータの一種となります。皆さんはデジタル写真を思いっきり拡大したことはありますか？デジタル写真を拡大していくと規則正しく配列された正方形が表示されます。これらの正方形のことをセルと呼びます。あたかも生物の細胞のようです。

ラスタデータは標高、気温、雨量、濃度などの連続して分布するデータを示すときに利用されます。これらのデータは主に自然に存在する地形や現象などです。

ラスタデータの利点としては、①.セルを単位とした様々な演算が可能であること、②.高速な演算処理が可能であること、です。特に、①.の利点である多彩な演算ですが、隣接するセルとの関係にもとづいて、地形の傾斜や角度を計算できるなど様々な用途で利用されています。